若干のニュアンスの差がある。分類学的には霊長目のヒト(類人類)上科のヒト科に属する動物。
われわれ自身と同類の総称であるが、歴史的にみれば、人類という概念の範囲はかなり恣意(しい)的、便宜的である。
超過疎であった採集狩猟時代では、自部族中心の狭い世界の者のみを人類とみなしていた形跡がある。
コロンブスによる「アメリカ大陸発見」当時、征服者たちは先住民をキリストの福音(ふくいん)を受けない者として、人類とみなさず、殺戮劫略(さつりくごうりゃく)を繰り返した。
今日では、形態・行動上、多くの差異がありながら、地球上各地の人類はすべて単一種であるという一般的認識があり、それは同一世界に生きているという連帯感の基礎となっている。
人類にもっとも近縁の種は類人猿各種であり、これらとは同じヒト上科をつくるが、形態・行動の点で両者の差は歴然としている。